「一部に持ち直し」総括判断 道経産局 3カ月連続据え置き 8月の道内経済概況

「一部に持ち直し」総括判断 道経産局 3カ月連続据え置き 8月の道内経済概況

 北海道経済産業局は、8月の道内経済概況を発表した。総括判断は新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい状況にあるが「一部に持ち直しの動きが見られる」と3カ月連続で据え置いた。主要項目別でも、観光を「低迷している」とするなど全て前月から判断を据え置いた。

 6月の経済指標を中心に、7月以降の企業などへのヒアリングを加味して判断した。先行きについては「新型コロナウイルス感染症の影響、国際経済の動向などを十分注視する必要がある」としている。

 主要項目別では、コロナ禍が直撃する観光を2カ月連続で「低迷している」とした。6月の来道客数は前年同月比で33・2%増と4カ月連続で前年を上回ったが、一昨年の同月と比べると74・7%減。道内外国人入国者数もゼロで、回復基調が乏しいことから判断した。関係機関のヒアリングでは「緊急事態宣言以降、大半の宿泊施設が休館となり、花火大会などのイベントも中止され、6月の入り込み客数は厳しい状況だった」と総括。7月以降は「観光客の姿は徐々に戻りつつあるが、例年の半分程度の状況である」との指摘が出ている。

 個人消費は「持ち直しの動きに弱さが見られる」と6カ月連続で判断を据え置いた。6月の個人消費はコンビニエンスストアと新車販売で前年同月を上回ったが、他の業態は前年を下回った。企業からは「前年は多くの自治体で特別定額給付金の支給が開始されたこともあり、衣料品や生活関連用品が好調だったが、今年はその反動で売り上げが減少。一方で飲食料品は堅調に推移している」(スーパー)などの声が上がっている。

 生産活動は「緩やかに持ち直している」と3カ月連続で判断を据え置いた。6月の鉱工業生産は、前月比2・7%増と2カ月ぶりに上昇した。企業からは「巣ごもり消費によりスーパーなどからの需要が好調なため、冷凍水産物の生産が増加した」(食料品工業)、「新型車向けの自動車部品の供給が増えたことから、生産が増加した」(輸送機械工業)などの声が寄せられている。

 公共工事、住宅建設、民間設備投資、雇用動向の4項目も前月から判断を据え置いた。

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