苫小牧市内で3~8日に開かれた全国高校選抜アイスホッケー大会で発生した新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)に関連し、市が23日行った記者会見の内容を一問一答で紹介する。
―感染対策を講じたとしながらも、結果的に大会で感染を拡大させた。
岩倉博文市長 高体連(全国高等学校体育連盟)のガイドラインやインターハイ(全国高校総体)の開催状況を見極め、一昨年、参加したチームの意向を事前に確認した。当初考えていた以上に参加希望があり、開催を決断した。結果として大規模クラスターが発生したことは感染力の強さに対する判断を誤り、大変申し訳なく思っている。
―対策では、アイスホッケー競技の特殊性を考慮したか。
市長 アイスホッケーは接触なしでゲームを進めることができない競技。感染力の強さを把握し切れず、結果として判断が甘かった。
―対策を考える上で、専門家の意見も聞くべきだったのではないか。
市長 (開催の可否を判断する)その時点で、専門家に聞いてどれぐらいの情報が出ていたかは分からないが、複数の意見を聞くことは結果論として必要だったかとは思う。
―緊急事態宣言対象地域のチームも受け入れており、事前のPCR検査は考えなかったのか。
市長 こうした大会でPCR検査を毎日やるとなると相当な費用が掛かり、大会運営の中でやっていくのは無理がある。しかし、慎重にやるのであれば、PCR検査を前提とした大会運営は、結果としてできたかどうかは別として、そうすべきだったとは言える。
―オリンピックやプロスポーツとは違い高校生の大会であり、対策が学校任せとなっていたように感じる。
木村淳総合政策部長 市が策定した感染防止の基本方針は各学校に冊子で周知をした。大会会場では職員が各施設に張り付いて見える状況だが、ホテルに入った以降の生徒の行動は学校の監督に頼るしかない。どこまで子どもたちの行動を見守るのか―となると、いろんなスポーツ大会に言えることで、コロナ下の大会運営の難しさをひしひしと感じている。
―今後の検証は。
総合政策部長 今、国立感染症研究所や道に調査を進めてもらっている。感染防止の基本方針に対し、実行委員会の対応はどうだったのか。各学校で感染防止対策が守られていたのか、という調査はしていきたいと思う。このようなことを引き合わせて、今後の安全な大会運営に向け検討したい。
―改めて、今後のアイスホッケー大会に対する思いを。
市長 アイスホッケーの歴史をつくってきた苫小牧が、仮にアイスホッケーへの取り組みをトーンダウンさせたら、日本のアイスホッケーは持たないという危機意識がわたしにあった。本当にこのような結果になったことに申し訳なく思う。ただ、安全対策をしっかりと確認した上で、今後も全国でアイスホッケーに打ち込んでいる高校生や社会人も含め、アイスホッケーの火を消さないように取り組みたい。
















