新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、物流業界で多くの人が触れる箇所を光触媒でコーティングする動きが広がっている。苫小牧市内ではフェリー会社や運送会社がそれぞれ乗船カウンター、トレーラーの運転席などに実施。表面に付着したウイルスを分解し、感染リスクを少しでも軽減させたい考えだ。
光エネルギーで雑菌やウイルスを分解、無力化する物質を壁や床、テーブルなどに吹き付ける光触媒コーティング。当初、医療機関や公共施設などで用いられてきたが、コロナ禍で企業の導入事例が増えている。
商船三井フェリー苫小牧支店(入船町)は夏休みの帰省客などが増え始めた今月2日、苫小牧西港フェリーターミナルの乗船カウンターの外側や自動チェックイン機、従業員が触れるカウンターの内側や機器などに光触媒コーティングを施した。
安生秀明支店長は「夏から秋にかけての多い時には、1日に300人近くがカウンターを訪れることもある」と説明。「安心して利用してもらえるよう、できる限りの対策を講じていきたい」と語る。
運送業の弘富通商(一本松町)は保有する26台のトレーラーヘッドの運転席内部やドアハンドルなど、従業員が頻繁に触れる箇所をコーティング。車両はそれぞれ、全国各地を走り回っており、7月下旬から随時行っているという。
冨谷弘明会長は「積み荷の多くが青果物ということもあり、安心安全が問われている」と強調。「従業員がいつも同じ車両に乗るわけではないが、(コーティングで)車内の清潔さを保てる」と語る。
両社の施工を手掛けたノースオールコーポレーション(日新町)は酸化チタンを使った光触媒コーティング「イオニアミストPro(プロ)」の認定店といい、高橋克典社長は「さまざまな場所で導入が進むことで、対策の効果は高まる」と話した。



















