丸駒温泉 民事再生手続き 8億円超の負債 営業は継続、雇用も維持

丸駒温泉 民事再生手続き 8億円超の負債 営業は継続、雇用も維持

 千歳市幌美内の老舗温泉旅館「丸駒温泉」(佐々木義朗代表)は30日、新型コロナウイルスの影響などによる経営悪化を受け、民事再生法の適用を札幌地裁に申し立てた。今後は東京の中小企業再生を支援するファンドがスポンサーとなり、すべての事業を継続。約50人の従業員の雇用も維持し、これまで通り営業するという。

 担当の弁護士によると同日、臨時の取締役会を開き、民事再生手続き開始の申請を決議。手続き開始に先立ち、東京の「ルネッサンスエイト投資事業有限責任組合」と、同組合をスポンサーとする基本合意をした。

 丸駒温泉は、同組合の支援を受けて営業を継続する方針で「すべての施設はこれまで通り利用できる」と説明。将来的には丸駒温泉の事業は、全て同組合が出資する会社が引き継ぐ見通しだ。

 帝国データバンクなどによると、負債総額は約8億3000万円。新型コロナ流行前の2019年12月期の売上高は約6億7500万円を計上したが従前の借入金負担が重く、20年12月期は約4億9200万円まで落ち込み、赤字決算となった。コロナの影響で国内外とも客数が大幅にダウンしたままで、自力での再建を断念した。

 支笏湖に面した丸駒温泉は1915年12月に創業し、81年3月に設立された106年の歴史を持つ温泉旅館。湖の水面の高さによって深さが変わる天然の露天風呂などで全国的な知名度を誇る。

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