北海道で3度目となる新型コロナウイルスの緊急事態宣言発令が、苫小牧市内の修学旅行シーズンを直撃している。小学校の多くは9月に修学旅行を予定していたが、宣言期間と重なり日程変更を余儀なくされた学校も。中学校4校も延期を決めており、10月に見学旅行(修学旅行)を予定する高校の関係者からは「本当にできるだろうか」と不安の声が上がる。
今年度、市内では小学校23校中22校が1泊2日間の修学旅行を計画している。行き先はいずれも函館。実施時期は例年8月下旬から9月に集中し、今年は緊急事態宣言の期間(8月27日~9月12日)と旅行日が重なったのが5校、宣言明け直後の9月13~17日に計画する学校も5校ある。
市教委は8月27日、宣言期間中は宿泊行事を見合わせるよう各校に通知。これを受け、宣言期間中に計画していた5校についてはすべてが延期を決定。宣言明け直後に計画していた小学校の一部も、宣言が延長される可能性を考慮して実施日を変更する検討に入った。
9月1、2両日に6年生約40人の修学旅行を予定していた糸井小学校(清水京子校長)は、11月上旬に日程を変更。自主研修の準備を地道に進めてきただけに、冨士原和宏教頭は「がっかりした様子の児童もいるが、行けなくなったわけではないと気を取り直そうとしている」と話す。
一方、啓北中山なみ分校を含む中学校16校中5校は9、10両月の実施を計画していたが、日程が宣言期間と重なった4校が延期を決めた。
緑陵中学校(荒川歩校長)は当初、5月18~20日に青森県、岩手県を訪れる予定だったが2度目の緊急事態宣言や市独自の感染拡大警報を受け、9月1~3日に延期。しかし、日程変更後も緊急事態宣言の期間と重なり、再延期せざるを得なくなった。
同校3年生の保護者、石見妙香さん(41)=澄川町=は「感染が広がっている中での修学旅行は正直、親も子も不安だったので(再延期は)仕方がない」と冷静。その上で「昨年から学校行事の中止や規模縮小が続いたので、子どもたちは修学旅行を楽しみにしていたはずでどんな形でもいいので、実現させてあげてほしい」と述べた。
ただ、3年生は高校受験を控えており、「道外に行く場合、延期は10月が限度」と荒川校長。難しい対応を迫られているが「感染状況を考慮し、子どもたちの気持ちも大事にしたい」と話す。
このほか、10月は公立、私立高校の大半で、2年生の見学旅行が予定されている。各校は日数を短縮し、行先も変更するなどして準備を進めてきたが感染状況の悪化から日程変更の検討に入った学校もある。生徒たちからは「行き先が変わったとしても見学旅行には行きたい」「直前で行けなくなりそうで怖い」といった声が聞こえてくる。公立高校の教頭の一人は「できる限りのシミュレーションをしているが、後は推移を見守るしかない」とため息をついた。
















