苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)の秋サケ定置網漁は2日、苫小牧港・西港漁港区で初水揚げされた。初日は漁船3隻で計約490キロを水揚げし、記録的な不漁だった前年の初日を大幅に下回った。漁業関係者は「漁は始まったばかり。今後に期待したい」と話している。
胆振海区(室蘭・地球岬―むかわ)の秋サケ定置網漁は今年、操業期間は9月1日~12月3日。同漁協は苫小牧沿岸の西側に、定置網5カ統の権利を持っている。解禁初日の1日に網を入れ、2日は漁船3隻が出漁した。
海水温がまだ高いことを示すように、サケよりもブリの漁獲が目立った。このうち第八鮭漁丸はサケが数えるほどで、天満隆二船長(47)は「こんなものかな」とがっかりしながら「これからに期待したい」と強調した。
同漁協の秋サケ定置網漁は前年、ここ10年で最低の485トンにとどまったが、初日の漁獲はしけ続きで事実上数日分の約3・9トンだった。このため今年の初日漁獲量は、前年比9割弱の大幅減で、1キロ当たり卸値は雌が1199円、雄が570円などで取引された。
さけます・内水面水産試験場(恵庭市)は今年の胆振海区秋サケ来遊予測数を前年比26・2%減の約47万匹と厳しく見積もる。同試験場は「2005~18年は春先の沿岸水温が低く、放流された稚魚が生き残るには厳しい環境だった」などとサケ資源の減少が近年続く原因を分析している。
















