自民は新総裁に期待、野党は批判強める、市民から実績評価する声も

 自民は新総裁に期待、野党は批判強める、市民から実績評価する声も

 次期衆院選に向けた準備が水面下で進む中、菅首相の退陣が政局や選挙情勢をどう左右するのか、苫小牧市内の政党関係者も影響を注視している。自民党は新総裁に期待を懸ける一方、野党は政権への批判を強めている。市民からはさまざまな声が出ている。

 自民党道9区支部幹事長の遠藤連道議は「唐突でびっくりした」と驚きつつ「コロナ対策で低下した内閣支持率にきちんと対応するべきだった。首相ができることはあった」と冷静に指摘。次期衆院選が「政権選択の選挙になる」と危機感を強める一方、「新総裁の下で(国民の)期待感が出れば」と前向きに捉える。「コロナ対策はもちろん、それ以外のことも訴えていきたい」と力を込めた。

 立憲民主党道9区総支部代表代行の沖田清志道議は「対策が必要なら、国会をすぐ召集し、予算化や法整備を進めるべき」と指摘。「不出馬の理由をコロナ対策優先と説明しているが、なぜ臨時国会の要求を拒んでいるのか」とあきれた様子で、「結局、自民党は、自分たちの権力を守ることに必死で、国民をないがしろにしている。本気でコロナ対策をするつもりがあるのか」と批判した。

 共産党苫小牧地区委員会の西敏彦委員長は「コロナ対策に専念と言うが支離滅裂だ」とばっさり。「国民の声を聞かず、コロナ対策の失敗が続き、政権運営に行き詰まった末の辞任表明ではないか」と分析した。さらに政権与党全体の在り方にも疑問を投げ掛け、衆院選に向けて「国民の声を聞き、野党の票にすることが政党としての責任だ」と気勢を上げた。

 市内拓勇東町のNPO法人代表佐藤一美さん(51)は「辞任発表には驚いたが、総裁選までの1カ月を選挙対策に注力するより、コロナ対策に専念したいという考えは理解できる」と言う。その上で、デジタル庁発足や携帯電話料金値下げなど約1年間の功績を評価。「コロナ対策についても、苫小牧ではワクチン接種が順調に進んだ点は良かった」と話した。

 柏木町の無職横井雅紀さん(63)も「コロナや五輪で大変なときに一生懸命やってくれた」と述べた。

 一方、首相と同年齢の柏木町の上田正一さん(72)は「国民の健康や生命を守るより五輪開催を優先するなど自らの政治生命を優先した結果、政策は行き詰まり、党周辺からも見放された。自ら墓穴を掘った」と厳しかった。

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