南極の昭和基地と苫小牧勇払小学校(森晶子校長)を衛星回線で結び、交信する南極教室(国立極地研究所主催)が3日、同校の体育館で開かれた。第62次南極地域観測隊(2020年11月~22年3月)に参加している同校の元教諭柴田和宏さん(46)が、1~6年生の約40人に現地での生活体験を語った。
4月から6月まで本紙で月1回の現地リポート「南極から」を連載した柴田さんは、現在も南極で一般研究観測に従事している。
この日、昭和基地周辺の気温は午前9時時点でマイナス20・1度で海は凍っているため波立たず、積雪もあって「どこが海や地面か分からないくらい真っ白だ」と紹介。空気が非常に澄んでおり、「息を吐いても白く見えない」と述べた。
その上で、「実際に現地に来てみないと分からないことがたくさんある」と強調。「不便なこともあるが楽しい」と充実した暮らしぶりを伝えた。
事前に児童から寄せられた「新型コロナウイルスの影響はあるの」という質問には医師の隊員が回答。基地にウイルスはなく、マスク着用の生活ではないことを説明すると、児童からは「いいな」「うらやましい」といった声が上がっていた。
6年の保坂拓斗君(12)は「貴重な話を聞けてうれしい。南極についてたくさん知ることができた」と喜んでいた。
南極教室は観測隊員との交流を通じ、地球の環境や歴史、宇宙に関心を深めてもらおうと2004年から実施。隊員とゆかりのある学校で行っており、今年度は全国10カ所の小中学校や高校で開かれる。



















