玉本さん(神奈川県)リヤカーで日本一周に挑戦、苫小牧を通過

玉本さん(神奈川県)リヤカーで日本一周に挑戦、苫小牧を通過
リヤカーで日本一周の旅を続ける玉本さん

 リヤカーを引いて日本一周を目指す神奈川県平塚市の配管設備業玉本大輔さん(47)が3、4の両日、苫小牧市内を歩いた。転職を機に、昨年8月にスタートさせた旅。沿道からのエールに力をもらいながら、年内にゴールの平塚市に到着したい考えだ。

 玉本さんは福岡県出身。尊敬するアルゼンチン生まれの革命家チェ・ゲバラが南米を放浪した影響で、漠然と日本一周に憧れていた。5年前に勤めていたたこ焼き店を辞め、転職することを決めた際、常連客に励まされ、少しずつ準備を始めた。「どうせなら歩いて目立つことを」と、2年前にリヤカー製作に着手した。

 出発直前に父親が死去。葬式から帰宅した翌日の昨年8月3日、日本一周の旅に出た。1日10時間、30キロの歩行を目安に愛知県や大阪府など経由し、九州を1周した。四国や北陸、東北の日本海側を歩き、今年7月中旬、フェリーで苫小牧港・東港に到着した。

 「天気予報を見て北海道は涼しいと思っていたが、着くと霧が懸かり、暑くて汗をかいた」と振り返る。道内はまず厚真町経由で札幌市、岩見沢市、留萌市、稚内市、網走市、釧路市、帯広市、えりも町などを回り、3日に苫小牧市を訪れ、苫小牧港・西港のキラキラ公園で宿泊。4日は国道36号沿いを白老町方面に向かった。

 4月からツイッターで近況を報告しており、これまで5000キロ以上歩いた。リヤカーの重さは100キロほどあり、脱輪や悪天候に苦労する場面もあったという。新型コロナウイルスの影響で特技のギター弾き語りを自粛し、感染予防へ都市部の密を避けるなどの配慮もしてきた。

 各地で沿道の声に励まされた。日高地方では飲み物や弁当、菓子などの差し入れが相次ぎ「様似町から歩き始めると、しばらくは飲み物が尽きなかった。今までで一番すごかった」と驚く。旅で自分と向き合い、知らない一面を見つけたことができたという。

 今後は函館市から青森県へ移動し、東北地方を巡って今年中に平塚市へ戻る予定。来年以降に車で道内を訪れ、知床半島や内陸部など、今回の旅で行けなかった地域に足を運ぶことも計画。「夏の間は道内で漁業や農業などをできないかと考えている。今までと別の形でまた北海道に来たい」と笑顔を見せた。

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