伸び悩む「エコオフィス宣言」20年度以降は登録ゼロ、ゼロカーボンシティ宣言契機に市は取り組み推進

伸び悩む「エコオフィス宣言」20年度以降は登録ゼロ、ゼロカーボンシティ宣言契機に市は取り組み推進
事業所の出入り口に貼られているエコオフィスステッカー

 苫小牧市は二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス削減に向け、10年前から市内の事業者に環境保全推進を誓う「エコオフィス宣言」を促しているが近年の新規登録は低調で、2020年度以降はゼロ件となっている。市は8月24日、50年にCO2排出ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」をしており、その実現には企業の協力が欠かせない。

 エコオフィス宣言の取り組みは11年にスタート。冷暖房(エアコン)温度の適正設定(冷房28度以上、暖房20度以下が目安)やLED(発光ダイオード)照明の導入、環境負荷が少ない運転「エコドライブ」の推進などが主な内容で、これらの一つでも実践している事業者を対象にしている。宣言すればエコオフィスステッカーがもらえ、市のホームページ(HP)で企業名が公表される。

 市は17年度までに400件登録を目標に広報誌やHPで周知を開始し、11年度の登録は150件だった。しかし、それ以降は12年度25件、13年度4件、14年度8件と低迷。16年度に商工会議所会員の協力で58件を数えたが、17年度までの合計は341件だった。その後も18年度43件、19年度8件、20年度0件と推移。20年に市環境保全課が「インスタグラム」のアカウントを立ち上げ、情報発信しているが21年度もこれまでに新規登録はなく、8月末時点で392事業者にとどまっている。

 11年度にエコオフィス宣言した市大成町の苫小牧熱供給(戸澤茂忠代表)は宣言後から暖房の適正温度、LED照明の導入、小まめな消灯と照明の間引き節電、ごみの分別に取り組んでいる。「開始前と比較して電力使用量は50%ほど削減できているのでは」と戸澤代表。「簡単にできることをやっているだけ。環境に優しい取り組みを実施することは大切なので今後も真摯(しんし)に続けていきたい」と語る。

 同課は「事業者へのメリットが少ないことも課題」との認識を示しながら「ゼロカーボンシティ宣言を契機に市民、事業者一丸となって環境保全の取り組みを進めたい」としている。

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