戦車など公道を自走 苫小牧港から東千歳駐屯地へ  陸自7師団長距離機動訓練

戦車など公道を自走  苫小牧港から東千歳駐屯地へ 
陸自7師団長距離機動訓練
苫小牧市内の公道を自走する90式戦車

 陸上自衛隊第7師団(千歳市)は7日、2021年度長距離機動訓練を実施し、苫小牧港・西港から東千歳駐屯地までの公道約30キロで、90式戦車など戦闘車両9両を自走させた。トラブルなく予定時間内に走行し、西港や走行経路の沿道には賛否それぞれの立場から市民が駆け付けた。

 同訓練は11年と、16年から毎年展開しており7回目。即応陸上防衛力を構築する一環で、陸海の各輸送手段を併用し、戦闘車両を長距離移動させる。今年は6、7両日、釧路駐屯地から東千歳駐屯地まで移動した。

 7日午後3時30分に民間フェリー「ナッチャンworld」が苫小牧港・西港に到着。交通量が少なくなった同9時、90式戦車3両、99式155ミリ自走りゅう弾砲2両など計9両が勇払埠頭(ふとう)から千歳に向けて出発した。

 車両は走行ベルトにゴムパッドを着けて騒音を軽減し、時速20キロ程度に抑えて走行。安全確保のため訓練車両とは別に、隊列の前後に小型車両26両を出し、隊員200人を交差点などに配置。トラブルなく同11時20分ごろ、東千歳駐屯地に到着した。

 訓練は苫小牧を警備隊区とする第73戦車連隊(南恵庭)が中心で、勇払埠頭では自衛隊家族会苫小牧支部(日川敏行支部長)をはじめ市民ら約50人が出迎えた。日川支部長(67)は「スケートまつりなど市内行事に協力し、コロナ禍でも訓練している自衛隊を応援しないと」と強調した。

 一方、訓練に反対する市民活動団体、苫小牧港の軍港化阻止実行委員会(横山傑代表)は、沼ノ端中央の道道上厚真苫小牧線沿いに約50人が並び、「戦車は公道を走るな」と抗議の声を上げた。事務局長の斉藤秀夫さん(74)は「毎年の訓練で慣らされて軍拡するのは恐ろしい」と話していた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る