児童虐待3694件 「実父」最多、8割が小学生以下 道議会特別委

児童虐待3694件 「実父」最多、8割が小学生以下 道議会特別委

 道は8日の道議会少子・高齢社会対策特別委員会(松山丈史委員長)で、2020年度の道立8児童相談所(児相)における児童虐待相談対応状況を発表した。相談対応件数は3694件となり、前年度に比べ7・6%(301件)減少した。

 相談内容別では、「心理的虐待」(2404件)が全体の65・1%を占めて最多。これに「身体的虐待」(759件)、「ネグレクト(養育の怠慢・拒否)」(509件)、「性的虐待」(22件)が続いた。

 相談の経路別対応では、警察署からの通告による対応が2184件と全体の59・1%を占めて最も多かった。

 主な虐待者では、実父が1685件と最も多く、これに実母1460件、実父以外の父(養父や母の内縁の夫など)354件と続いた。虐待内容別では、身体的虐待とネグレクトは「実母」、性的虐待は「実父」と「実父以外の父」、心理的虐待は「実父」が最多だった。

 虐待を受けた子どもの年齢構成は、(1)小学生(1304件)(2)3歳~就学前(919件)(3)0~3歳未満(682件)(4)中学生(509件)(5)高校生・その他(280件)―の順。小学生以下で約8割を占めている。

 虐待への対応では、子どもが在宅のまま、保護者に対して助言指導やカウンセリングを行う「面接指導」が約9割(3363件)を占めた。「施設入所」は前年度より18件増の104件、「里親等委託」は3件増の23件だった。

 虐待に至った主な要因では、「夫婦間不和」(32%)が最多。以下、「育児の疲れ」(17・4%)、「心または人格の問題」(15・1%)―の順となった。

 道は今後も児童虐待防止へ向け、▽児相の体制強化▽市町村の体制強化▽啓発活動の実施―の3本を柱に活動を展開する。

 また、札幌市児相分(2562件)を加えた全道の児童虐待相談対応件数は計6256件となり、前年度に比べ2・2%(140件)減少した。

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