記録映画「日高線と生きる」 苫小牧出身稲塚監督が無事撮影を完了、来月23日公開

記録映画「日高線と生きる」 苫小牧出身稲塚監督が無事撮影を完了、来月23日公開
会見で撮影終了を報告する稲塚監督

 苫小牧市出身の映画監督稲塚秀孝さん(71)が、2019年12月から続けてきた記録映画「日高線と生きる」の撮影が完了した。現在は編集作業中で、10月上旬にも完成する見通しだ。

 映画は3月末に廃止されたJR日高線鵡川―様似間(116キロ)の沿線で暮らすコンブ漁師やイチゴ農家、種馬の牧場主、高校生らを取材。同線と地域住民の関わりや同区間廃止をめぐる議論などを約90分にまとめる。

 公開日は昨年、同区間の廃止方針が決まった10月23日に決定。初日はサツゲキ(札幌市)とシネマトーラス(苫小牧市)の2館で、苫小牧では監督の舞台あいさつを行う予定。翌日以降、大黒座(浦河町)を含む全国15館ほどで上映を見込む。

 8日、稲塚監督は苫小牧市役所で会見し、撮影終了を報告。新型コロナウイルス感染拡大やたび重なる緊急事態宣言などで撮影が難航したことを振り返りながら「少なくとも10~90代の約150人に取材し、地域住民の動きも映像に盛り込むことができた」と述べた。「苫小牧市、厚真町、むかわ町を含む沿線自治体の1市10町の首長10人にもインタビューした」と言い、撮影に区切りが付いたことにほっとした表情を見せた。

 日高線鵡川―様似間は2015年1月、高波被害で不通になって以来、修復されることなく廃止された。

 映画のテーマは、(1)復旧せず廃止となった経緯と要因(2)同区間の鉄路活用を目指す人々の動き(3)沿線の住民の営み―の3点。勇払生まれで、苫小牧東高校在学中は日高線で登校するなどし同線への思い入れの深さを垣間見せる稲塚監督は「映画が今後、廃線ラッシュを迎えるかもしれない全国各地の人たちの道しるべになれば」と話した。

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