企業が課題解決を探るプロジェクトに大学生を長期的に参画させる「実践型インターンシップ」事業を、苫小牧市内の企業が今年度初めて導入した。NPO法人北海道エンブリッジ(札幌市)が推進し、回転ずし店「クリッパー」などを営む久恵比寿(畑中稔社長)と環境事業に取り組むTOMASEIホールディングス(とませいHD、渡辺秀敏社長)の2社が8月から、大学生を受け入れている。学生側は本格的な仕事を通じた社会経験を得る機会として、企業側は若い感性を経営に生かそうと、それぞれ期待を寄せている。
エンブリッジは経済産業省の補助金を活用し、今年度は道内10地域以上でマッチングを実現。同法人から打診を受けた苫小牧市と苫小牧商工会議所が地域コーディネーターを務め、受け入れ企業と学生の調整を進めた。久恵比寿は看板商品「匠(たくみ)の〆さば」の全国から世界への販売戦略企画プロジェクト、とませいHDは産業廃棄物を有効活用した野菜の栽培プロジェクトを提示し、学生を公募した。
その結果、久恵比寿は北海学園大学3年生の杉村豪太さん(21)、とませいHDは大阪大学3年生の東町亮弥さん(22)がインターン生に決まり、住まいや活動費の支援を受けながら、8月下旬から活動を始めた。
杉村さんは市内の実家から平日はほぼ毎日、柳町の店舗を訪問。「〆さば」の梱包(こんぽう)や海外向け商品販売サイトの開設作業に携わり、自らのマーケティングの知識や得意の英語のスキルも生かしているという。
同社販売促進部の内田一誠広報課長(54)は「すしに関する情報をどんな媒体から得ているか自主的にアンケート調査し、SNS(インターネット交流サイト)のインスタグラムによる宣伝を提案してくれるなど、いろいろと驚かされた」と感心する。杉村さんは「実際に商品を売るための方法を考えることができ、学校で学んだことを生かす貴重な機会になっている」とやりがいを語る。来年2月までに成果を示す予定だ。
東町さんは8月26日から10月31日までが研修期間。約1カ月間滞在して同社の農作業に携わり、販路拡大を見据えたPRイベントの企画立案、開催を目指していく。
















