8月、お笑い芸人の村本大輔さんが苫小牧にやって来た。自分の主張や芸、声を届けに来た人は、これまでもいたかもしれないが、「街の人の声を聞きに来た」と言って街に来た有名人は、自分が知る限り彼だけだ。
彼はアメリカのスタンダップコメディーに魅せられている。自分の人生や知識を糧に、骨と血で笑いに変える話芸だ。差別や貧困、社会矛盾など国内では日常会話にしにくい話題を扱うことが多い。
村本さんは2018年ごろから全国各地を取材し、独演会を続けている。テレビでは嫌われ者とされ、出演機会は減っているようだが先日、記録映像「村本大輔はなぜテレビから消えたのか」が第11回衛星放送協会オリジナル番組アワードのグランプリを受賞したことを知った。
現場に居合わせて初めて分かることがある。彼と接して、世間のイメージほど信用ならないものはないと思わされた。来月の独演会では、彼が現場で見た現代日本の姿を確かめられるはずだ。(半)
















