第74回北海道高校バスケットボール選手権大会苫小牧地区予選会は18、19両日、苫小牧市内の高校体育館で男女のトーナメント戦が行われた。男子決勝は駒大苫小牧が北海道栄、女子は北海道栄が苫小牧東にそれぞれ快勝して優勝した。
男子の駒大苫小牧と北海道栄、女子の北海道栄は北海道予選(11月、札幌市)の出場権を獲得した。
【男子】
▽決勝
駒大苫小牧88―75北海道栄
▽3位決定戦
苫小牧工業81―60苫小牧南
▽準決勝 駒大苫小牧151―13苫小牧工業、北海道栄146―37苫小牧南
▽2回戦 駒大苫小牧159―28苫小牧東、苫小牧工業151―34静内農業、苫小牧南76―74苫小牧中央、北海道栄176―33白老東
▽1回戦 苫小牧東56―50静内、白老東77―76苫小牧西、苫小牧中央107―97浦河
【女子】
▽決勝
北海道栄87―36苫小牧東
▽3位決定戦
苫小牧総合経済100―54苫小牧南
▽準決勝 北海道栄109―36苫小牧総合経済、苫小牧東55―48苫小牧南
▽1回戦 北海道栄81―50苫小牧中央、苫小牧南56―45苫小牧西、苫小牧東71―62浦河、苫小牧総合経済100―25静内
―駒大苫、勝利呼ぶ3年生の奮闘
駒大苫小牧が後半の攻勢で北海道栄に13点差で快勝した。2年生が主体の中、3年生の奮闘が勝利を呼び込んだ。
ガード倉井主将(3年)は第1クオーターにファウルを受けながらシュートを決め、激しく競り合った序盤戦でチームに勢いをもたらした。
守備ではフォワード浦野(同)が粘り強さを見せた。今年1月に左足かかとを疲労骨折し、4月に復帰。メンバー入りしたのは8月の高校総体だった。
ブランクを感じさせない動きを見せた浦野は「1対1で抜かれた場面はなかった」と自信をのぞかせた。田島ヘッドコーチは「気持ちを切らさずに準備してきてくれた。2人がいなければ負けていた」とたたえた。
倉井主将は道予選に向けて「チームとしても声を出して集中を切らさずに試合できた。道大会では2連覇を目指して戦いたい」と頼もしかった。
―男子・道栄、体力面に課題
男子の北海道栄は地区のライバル、駒大苫小牧との激闘で惜しくも敗れた。第3クオーターで同点に追い付く場面もあったが、体力の消耗で終盤に押し切られた。
身長2メートル超えの駒大苫小牧のセンターのティオウネ(2年)のゴール下の攻撃を、ファウルを抑えながらしのいでいたが、それが激しい疲労につながった。足が動かなくなって攻撃も低調。3点シュートを外して速攻を仕掛けられる場面が目立った。ガード伊藤主将(3年)は「決定力と走り切る体力が足りなかった」と試合を振り返った。
それでも2年生選手の台頭は明るい材料となりそう。攻撃は27得点のガード有本と22得点のフォワード森下の2年生がけん引。森下は2クオーターに3本連続で3点シュートを沈めた。「道予選ではチームの軸になるようなプレーを見せたい」と意気込む。
駒大苫には道予選決勝リーグでのリベンジを目指す。木村ヘッドコーチは「相手を圧倒できるトランジション(速攻)とスリー(ポイントシュート)を強化していきたい」と語った。
―女子・道栄、持ち味生かし圧倒
1枠の全道切符を手にした女子の北海道栄。持ち味の速攻と3点シュートで他チームを圧倒して栄冠をつかんだ。
エースのフォワード會田(2年)がガード大石主将(3年)と並ぶチームトップの13得点。會田は4月の試合中に左膝のけがを負い、6月の高校総体道予選を欠場していた。「バスケをできることは当たり前じゃない」と思いを新たにして8月に練習に復帰。「まずは出場できたことがよかった」とほっとした表情を見せた。
決勝では細かなミスもあった。ゴール下のイージーショットや数的優位な場面でのシュートの精度は課題となりそうだ。木村ヘッドコーチは「まだ詰めの甘さはある。道予選に向けてもう一度チームをつくり直すつもりで練習したい」。
創部6年目。2019年の道予選では4強による決勝リーグまであと一歩のところまで迫った。大石主将は「先輩の思いも背負っている。今年こそ全道ベスト4を成し遂げたい」と力強く語った。






















