苫小牧市の釣り愛好家の男性3人組が3月から毎日、市内外の港や浜辺でごみ拾いを続けている。来春にも釣り防波堤として有料開放される見通しの苫小牧港・東港の通称「一本防波堤」(内防波堤、延長約1030メートル)を中心に、当面は今月末まで継続予定。インターネット交流サイト(SNS)のインスタグラムで活動の様子を配信中で、釣り人から感謝や応援のメッセージが届いている。
3人組はいずれもウトナイ北在住のアルバイト榎本翔太さん(24)、菅野周平さん(24)、宮形拓未さん(24)。
苫小牧ウトナイ小時代の同級生で、「ブラックパール」と名乗って、3月15日に海浜でのごみ拾いを始めた。
活動を始めたきっかけは、さおなどの不法投棄や釣り禁止区域への侵入といった釣り人のマナーの悪さだった。「あまりにポイ捨てがひどい。ごみだらけの場所で釣れた魚を誰も食べたくない」と榎本さん。「ごみを減らすことはなかなかできないがポイ捨てしない人、拾う人を増やすことならできる」と考えたという。
活動場所に選んだのは、苫小牧の一本防波堤やふるさと海岸、錦多峰川河口付近のほか、小樽市と石狩市にまたがる石狩湾新港など。これまでに45リットル入りで約200袋のごみを集めた。
特に一本防波堤は苫小牧で初めて、国土交通省から「釣り文化振興モデル港」に指定され、最近はキャンプをする人も増えている。「夏休みシーズンは飲み物や花火のごみが目立った」と宮形さん。菅野さんも「後始末が面倒なのか、燃やした上、消火せず去る人もいる」と表情を曇らせる。
今年3月にインスタグラムで活動の様子を伝える投稿を開始して以降、「お疲れさま」「自分もごみ拾いしようかな」などとねぎらいのメッセージが続々と届いている。榎本さんは「軍手やごみ袋などの購入費、ガソリン代がかさむ」と悩みを打ち明けつつ「活動を見る側の意識も高まっているよう。想定外の反響にやりがいを感じている」と話す。
毎日のごみ拾いは今月末で終了するが、10月以降も定期的に続ける。イベント化も視野に入れ、ぽい捨て防止へ協力の輪を広げていきたい考えだ。
現在、関西企業のロゴが入った米ぬか配合の抗菌、消臭効果が高いごみ袋を取り寄せて使用しているが、「いずれは活動のPRも兼ねて苫小牧バージョンの袋を手に活動・販売できるようになれば」と地元企業の協力も呼び掛けている。
インスタグラムのIDは@bp_fishing_business。問い合わせは榎本さん 携帯電話090(7512)1607。
















