ジビエ利用3割減 20年度 野生鳥獣資源実態調査 道農政事務所

ジビエ利用3割減 20年度 野生鳥獣資源実態調査 道農政事務所

 農水省北海道農政事務所は、2020年度の野生鳥獣資源利用実態調査結果を公表した。道内の食肉処理施設が処理した20年度の野生鳥獣のジビエ利用量は、前年度比30・7%減の620トン。調査結果の公表を始めた17年度から19年度までは、首都圏などでのジビエ料理の需要増を反映し順調に増えていたが、新型コロナウイルス禍による外食産業の需要低迷が大きく響き、落ち込んだ。

 農水省は、16年度から野生鳥獣の食肉処理を行う食肉処理施設を対象に食肉等への利活用の状況を明らかにする調査を実施している。

 道内の20年度のジビエ利用量(食肉・ペットフーズ)は全国の34・3%を占める。このうち食肉販売を目的に処理したジビエは、19年度比31・1%減の421トン。エゾシカが420トン、クマ、カモなどその他鳥獣が1トンだった。

 道はエゾシカの農業被害や林業被害で狩猟による駆除に加え、道東の根室市と十勝管内広尾町で認定捕獲し、食肉を販売する活用策も実施している。コロナ禍前は順調に需要が伸びていて、道内のエゾシカのジビエ利用は全国の56・5%を占める。

 道によると、駆除や狩猟捕獲で18年度までエゾシカの生息数は減少傾向だったが、同年11月に恵庭で発生した猟銃誤射事故で狩猟規制となり、現在は増加に転じているという。道内3エリア(東、西、南)中、東地区と西地区の19年度のエゾシカ推定生息数は67万頭としている。

 道内では一部商業施設で鹿肉コーナーを開設し展開している。道は今後、首都圏での需要掘り起こしやジビエ食肉処理の人材育成、ホームページでのジビエ料理のレシピ紹介などで普及に取り組む。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る