岡林信康さんのレコード「わたしを断罪せよ」を探し「手紙」の詞を久々に読んだ。「部落差別を考えるきっかけに」と作られた曲だ。
部落差別は北海道では話題になることが多くない。20歳の頃に関西と中部出身の同年代の知人に意見を聞いてみた。同年代だからまさか―と思った自分の無知が恥ずかしかった。2人とも「差別する側」の人だった。一人は表情をゆがめて、部落出身者を示す手と指の形を作って見せた。もう一人は、同じ県都出身のスポーツ選手の名前を何度も挙げて「あいつは部落出身者だよ」と繰り返していた。
戦前に作成された、5360以上の被差別部落の地名や世帯数の一覧の復刻を企画。部落解放同盟と被差別部落出身者から訴えられた出版社への判決が9月27日、東京地裁で言い渡された。裁判長は「公開は公益目的でないことが明白」と違法性を認め出版禁止やネット上の情報の削除を命じた。原告、被告とも控訴する方針という。記事末尾にあった原告の言葉。「学校での差別発言や、被差別部落出身であることが理由で結婚に反対されているといった相談は絶えない。部落差別って今でもあるんですか―。いつも聞かれる質問です。差別の現実です」
「手紙」は、結婚を反対されて自殺した女性の遺書を基にして作詞されたそうだ。詞は「部落に生まれたそのことの どこが悪い なにがちがう 暗い手紙になりました だけど私は書きたかった」で終わる。(水)









