感染第6波

感染第6波

 道内で3日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者は9人で、ほぼ1年ぶりに1桁台となった。感染の「第5波」とされた今夏の最大ピーク時が595人を数えただけに、コロナ禍で長く鬱屈(うっくつ)していた気持ちも少しだけ晴れてきたように感じる。

 新規感染者の減少は全国的な傾向で、政府が全国19都道府県に出していた緊急事態宣言や8県へのまん延防止等重点措置は9月30日を最後に全面解除された。ただ、感染者の急減要因は明確になっていない。専門家の中には、コロナワクチン接種が国民の50%以上に達したことに加え、国民の感染防止対策が従前以上に徹底されたことなどを挙げる人がいる。感染爆発によって医療機関で適正医療を受けられなくなった現状や自宅療養者の相次ぐ死亡が伝えられ、自らの命を自ら守る自己防衛が強く働いたという見立てだ。

 感染者の減少で今後、コロナの直撃を受けたホテル・旅館、飲食・サービス関連産業をどう盛り立てていくかが課題だが、一方で専門家は「年内に感染の第6波が必ずくる」と警鐘を鳴らす。国内外ではコロナ新薬の開発や治験が行われているが、広く出回るまでにはまだ時間を要するのが現実だ。それまでは自分たちが可能な感染対策を徹底するしかない。

 「私たちに変えられるものは二つある。一つは自分自身、もう一つは未来だ」。医師で細菌学者の野口英世の言葉は、コロナ対策にも十分通じる。(教)

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