2018年9月6日の胆振東部地震から3年と1カ月が経過した。特に影響が大きかった厚真町の北部地区に向かう道は、1年ほど手つかずだった倒壊した建物やがれき、土砂が撤去され、山腹崩壊が起きた山の治山工事が進んでいる。同じ場所を何度も車で走るたび、発災直後と今とでは景色が大きく変わったと肌で感じる。
ただ3年前、そこには住宅があって、多くの人が住んでいた。町民からは「もう元のところには戻れない、それを受け入れざるを得ない人もいる」という話を聞いた。復旧の加速をただ手放しでは喜べない―。別の感情も湧いてくる。
全国各地で自然災害が多発し、昨年からは新型コロナウイルスという特殊な災害が世界中でまん延している。胆振東部であった地震がそういった話題にかき消されてしまわないよう、今、子どもから大人まで記憶を記録として残そうとする動きが進められている。この地で報道を続ける私たちもその一端を担わなければならない。(石)
















