道東太平洋海域の赤潮で会議 被害状況や対策協議

道東太平洋海域の赤潮で会議 被害状況や対策協議

 9月20日以降、根室から日高の道東太平洋海域で赤潮が発生し漁期を迎えた定置の秋サケなどが大量死したことを受け5日、北海道赤潮対策会議が札幌市内で開かれた。道と関係漁業団体、道総研水産試験場から30人が参加。漁業被害の状況報告や想定される対策について意見を交わした。

 会議の座長で道水産林務部の古川龍次水産局長は「広範囲で過去に経験したことのない赤潮が発生した。各地で秋サケやウニなどの漁業被害が確認されている」と憂慮。「被害状況を把握し(赤潮の可能性があるとみて)原因究明を急ぎたい」と述べた。

 被害は10月1日時点の集計で根室、釧路、十勝、日高の4振興局管内の13市町12漁協に及んでいる。根室振興局は2漁協でウニ300個。釧路管内は6漁協でサケ2010匹、ツブ貝(蓄養)0・2トン、コンブ85トン、養殖ウニ350キロ、養殖マツカワ300匹など。十勝管内は3漁協でサケ8529匹、サクラマス2012匹、中間育成施設のクロソイ400匹、マツカワ10匹。日高管内は3漁協でサケ1421匹、ブリ30匹。

 会議後の会見で古川局長は「えりも以西に広がる可能性も考えられる」と懸念。出席者からは現行週1回の海域モニタリングの強化、原因の早期究明の要望があったことを説明し、金融支援や共済制度などの補償を検討する考えも示した。

 今後の対策について「国と連携し(赤潮が発生する)西日本の事例を参考に発生予測を行い対策を講じていく」と語った。

 ◇赤潮 海中でプランクトンが異常増殖し海の色が変わる現象。魚はえらに障害を起こし呼吸ができなくなったり、プランクトンが大量に酸素を消費して海水の酸素が欠乏し、大量の魚や貝類を死に至らしめたりすることがある。

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