兵庫県淡路島から稲田家家臣が新ひだか町静内へ移住してから今年で150年。町博物館では記念の第7回特別展「移住した人々」の第1期を11月7日まで開催しており、第2期も11月20日~来年1月30日に開き、現在の町の礎を築いた入植当時の様相を関係資料で分かりやすく伝える。
稲田家は、江戸時代に徳島県と淡路島を領有した徳島藩の洲本城代家老を務めた。1870(明治3)年に武士の身分制度を発端とした分藩独立をめぐる騒動(庚午事変)によって士族として静内と北方領土・色丹島での北海道開拓を命じられ、家臣団と共に静内へ移住。開拓当時に数々の苦難に立ち向かった様子は、小説「お登勢」や映画「北の零年」で描かれている。
150年の節目に兵庫県南あわじ市では、住民団体「益習(えきしゅう)の集い」(高田知幸会長)が9月、パネル展「北の150年」を開催した。北海道に移住してから活躍した人や淡路島出身者の写真、記録などを紹介。1000人以上が観覧したという。
新ひだか町博物館の特別展は午前10時~午後6時。休館は月曜、休日の翌日、資料整理日、12月30日~来年1月5日。

















