消防通信指令共同運用検討へ 苫小牧に集約 胆振4市首長が協議

消防通信指令共同運用検討へ 苫小牧に集約 胆振4市首長が協議
胆振管内4市の首長との協議を終え、報道陣の取材に応じる青山室蘭市長

 119番通報に対応する消防の通信指令業務をめぐり、胆振管内の苫小牧、室蘭、登別3市の消防本部と伊達市を含む西胆振行政事務組合消防本部が共同運用の検討に入った。7日、苫小牧市役所で4市の首長が非公開で初めて協議。具体的にはまだ何も決まっていないが、想定では苫小牧市消防本部に業務を集約し、新たなシステム整備には国の緊急防災・減災事業債の活用を視野に入れている。

 指令業務の共同運用に対し、西胆振側の3市間で一定の合意ができたことを踏まえ、室蘭市の青山剛市長が苫小牧市の岩倉博文市長に協力を打診し、同日の協議が実現。青山市長の他、登別市の小笠原春一市長と伊達市の菊谷秀吉市長が苫小牧市役所を訪れ、岩倉市長と苫小牧市側の担当幹部と約1時間にわたって意見交換した。

 終了後、報道陣の取材に応じた青山市長は今後、各消防本部で財政面や体制面の課題整理に入り、「共同運用の可否はしっかりしたデータを出し、判断していく」と検討段階であることを強調。近く同管内全11市町の首長を集め、協議する場を設ける考えも明らかにした。

 管内全域の人口計約38万人に対し、一つの拠点で119番通報を受ける形になり、メリットとして▽各消防本部の通信指令システムの更新費用の節減▽業務の効率化で将来的な人員面の課題への対応―などを挙げている。

 道によると、道内の通信指令業務の統合については、石狩管内の札幌市、千歳市など6市の消防本部が2025年度からの指令センターの共同運用を目指し、今年度中に実施設計をまとめる。小樽市消防本部は共同運用する地域の組み合わせを検討している段階で、具体化したケースはまだない。

 苫小牧市消防本部は新開町に新消防庁舎を開設した16年3月に、通信指令業務のシステムも約9億円掛けて一新。同システムは来年度にメンテナンスを加え、27年度まで活用する計画を立てている。国は緊急防災・減災事業債の事業期間を25年度までとしており、青山市長は「スピード感を持ってやっていこう、という意識は皆さんが持っている」とも述べた。

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