3年ぶりガソリン高騰市内価格160円台、原油価格上昇が影響 

3年ぶりガソリン高騰市内価格160円台、原油価格上昇が影響 
高値が続くレギュラーガソリン=苫小牧市内のGS

 レギュラーガソリンの価格が高騰する中、苫小牧市内でも主なガソリンスタンド(GS)で、1リットル当たりの小売り価格が160円台に乗った。市内での160円台は2018年10月以来約3年ぶりで、値上げは5週連続となる。原油価格の上昇が背景にあり、ガソリン価格の高騰は当面続く見通し。

 市内では8日時点で、フルサービスのスタンドが軒並み163円となり、セルフ式でも162円の店舗が多く見られた。

 石油情報センター(東京)が6日に公表した全国のレギュラーガソリンの平均価格(4日時点、1リットル当たり)は、前週よりも1・3円高い160円。今年、道内では5月に114・8円まで下がったが、その後は上昇傾向で、6日公表の全道平均は前週比2・1円高い159・5円だった。

 全道平均が159円台となるのは18年11月以来。道内のハイオクは170・7円(前週比2・3円上昇)、軽油は142・3円(同2・2円上昇)、灯油の店頭販売価格(18リットル当たり)1764円(同16円上昇)だった。

 同センターによると、新型コロナウイルスの沈静化に伴う景気回復への期待感から世界的に石油の需要が高まり、原油価格が高騰しているという。8月に米国南部を襲った大型ハリケーンがメキシコ湾岸地域の石油施設を操業停止に追い込んだことや今月4日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟産油国で構成するOPECプラスが追加増産の見送りを決めたことも高騰要因とみられる。

 苫小牧地方石油業協同組合はガソリンの高騰と共に今後、需要が高まる灯油価格の値上がりも懸念。「GSの多くは、冬場の灯油の売り上げに助けられているところが多い。価格動向が気掛かりだ」と話す。

 市内中心部のGSの経営者は「緊急事態宣言が開け、さあこれから経済復興だという時に、油ならぬ水を差す事態」とため息。「できれば消費者還元し、秋の行楽や輸送繁忙期に貢献したいが企業努力にも限度がある」と語った。

 市内のGSで給油していた厚真町の60代女性は「自宅から7キロ先で家庭菜園を手掛けており、毎日の行き帰りに車が欠かせない」と言い、「ガソリンは生活必需品で、これ以上は上がってほしくない」と嘆いていた。

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