19日公示、31日投開票の衆院選へ向け、道内の立憲民主党と共産党の野党共闘が13日、正式に成立した。12小選挙区中、6小選挙区で競合していたが、共産党が3区(札幌市白石区・豊平区・清田区)、4区(札幌市手稲区・西区の一部・後志管内)、9区(胆振・日高管内)の候補予定者を取り下げることで合意。5区(札幌市厚別区・石狩管内)、7区(釧路・根室管内)、12区(宗谷・オホーツク管内)は共産がそのまま候補を擁立し、立憲と競合する。14日午後には衆院が解散。道内では公示6日前にようやく与野党対決の構図が固まり、事実上の選挙戦へ突入した。
道内では8月下旬から市民団体「戦争させない市民の風・北海道」(共同代表・上田文雄前札幌市長ら)の呼び掛けで、野党共闘で候補を一本化し「大きな固まり」をつくる協議がスタート。競合する6小選挙区の調整を進めたが、特に激戦が予想される5区の取り扱いで難航。最終的に5区は立憲、共産がそのまま候補を擁立し、自民候補とぶつかる構図で選挙戦に臨むことで合意した。
同日は札幌市内で、立憲民主党道連、共産党道委員会、社民党道連、市民の風の幹部が出席し、共通政策と選挙協力の調印式を実施。共通政策として(1)憲法に基づく政治の回復(2)科学的知見に基づく新型コロナウイルス対策の強化(3)格差と貧困を是正する(4)地球環境を守るエネルギー転換と地域分散型経済システムへの移行(5)ジェンダー視点に基づいた自由で公平な社会の実現(6)権力の私物化を許さず、公平で透明な行政を実現する―の6項目を掲げた。
立憲民主党道連の梶谷大志幹事長は「道内では比例と合わせて20議席を争うが、野党で過半数以上が目標。小選挙区は野党共闘で全力を尽くし、比例は各党がそれぞれ切磋琢磨(せっさたくま)して臨む」とあいさつ。共産党道委員会の青山慶二委員長は「立憲と共通政策を作るというのは画期的。北海道で野党共闘の力を示し、政権交代へつなげたい」と強調。市民の風の上田共同代表は「9年余り続いた憲法を無視する政権から、立憲政治を取り戻す運動を展開したい」と抱負を述べた。
旧民進党が立憲民主党と希望の党に分裂して混乱した前回(2017年10月)の衆院選も、道内で野党共闘が成立したのは公示の5日前。今回も6日前と、ぎりぎりでの決着となった。
前回の小選挙区は、自公の与党勢力が7勝、野党の立憲が5勝と拮抗(きっこう)。今回は日本維新の会が1~3区に候補を擁立するが、12選挙区中、9選挙区で野党統一候補が与党とぶつかる構図。前回同様に激戦模様だ。
■立憲民主党・共産党の野党共闘の構図
【共産が候補取り下げて立憲に一本化】
・3区(札幌市白石区・豊平区・清田区)
・4区(札幌市手稲区・西区の一部・後志管内)
・9区(胆振・日高管内)
【立憲と共産が競合】
・5区(札幌市厚別区・石狩管内)
・7区(釧路・根室管内)
・12区(宗谷・オホーツク管内)
【立憲が候補擁立】
・1区(札幌市中央区・南区・西区・北区の一部)
・2区(札幌市東区・北区の一部)
・6区(上川管内)
・8区(渡島・桧山管内)
・10区(空知・留萌管内)
・11区(十勝管内)
















