若者

若者

 衆院が14日解散され、事実上の選挙戦に入った。解散詔書が読み上げられ、「万歳」の声が上がった。なぜ万歳なのか。時事通信によると、明治時代から始まったとされるが、由来をめぐっては「やけっぱち」「ときの声」「天皇陛下万歳」など専門家の間でも諸説あり、よく分かっていない。

 インターネット上では、スポーツ観戦やコンサートで声を出すのを禁じているのに、国会議員は大声で万歳していると批判が相次いだという。言われてみれば確かに密で、大声。万歳を不思議だとは思いながらも見慣れた光景に、若者のような大声批判は思い付かなかった。

 テレビでは、若者が「選挙には行かない。誰がなっても一緒だし、年寄り向けの政策しか取ってくれない」とインタビューに答えていた。まだ、そう感じるのか。コロナ禍で、自分たちの生活が政治と密接に関係していることを若者も実感できたのではないかと思っていたので、少し落胆した。

 昨年の全国一斉休校や布マスク2枚の配布を振り返ってみても、誰がやっても同じではないことが分かる。2050年の温室効果ガス排出量ゼロの目標にしても、50年に生きているかどうか分からない自分のような世代ではなく、50年に国の屋台骨となる今の若者に監視してもらわなければならない。岸田文雄首相は今回の選挙を「未来選択選挙」と言った。未来を担う若者にこそ、投票に行って、自らの選択を示してほしい。(吉)

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る