マイナンバーカードを健康保険証に使えるサービスが20日から始まった。医療機関や薬局で従来の保険証の提示が不要となる他、専用サイトで自身の健診結果や処方された薬の情報も確認できる。ただ、利用にはカードと保険証を紐付けする事前登録が必要。対応できる医療機関や薬局も苫小牧市内には延べ10カ所しかなく、早急な環境の整備が求められている。
マイナンバーカードを保険証として利用するには、医療機関や薬局に設置された専用読み取り機に登録済みのカードをかざし、顔認証か暗証番号の入力で本人確認をする。医療機関側は保険資格の確認作業が自動化され、情報入力の手間が省ける。本人の同意を得た上で、健診結果や薬剤情報も閲覧できる。
しかし、厚生労働省によると、市内で読み取り機器の設置やシステム改修を終え、対応できるのは17日時点でわずか10カ所。医科は▽市立病院(清水町)▽苫都病院(若草町)▽苫小牧日翔病院(矢代町)、歯科は▽市立病院▽わたなべ歯科(新富町)▽北栄こども歯科(北栄町)▽高橋歯科医院(末広町)、薬局は▽日本調剤日新局(日新町)▽日本調剤三光薬局(三光町)▽グリーン調剤薬局ときわ店(ときわ町)。市立病院は9月13日から試験運用を始めたが、10月4日時点で6人の利用にとどまる。
市によると、10月1日現在のマイナンバーカードの交付枚数は6万5946枚で交付率38・7%。保険証利用の事前登録を終えた人は国民健康保険の場合で7・9%(7月時点)と1割にも満たない。市の担当者は「制度の周知を図り、普及に努めたい」と話している。
国は同カードの利便性向上の一環で、医療機関や薬局で健康保険証に使えるシステムを構築。当初、今年3月から運用する予定だったが、システムのトラブルで約7カ月ずれ込んだ。
















