命

 31日に投開票日が迫った衆院選。新型コロナウイルスや経済への対策が主要な争点とされる中、各党は動物愛護の施策も公約に盛り込んでいる。悪質な業者の監視や罰則強化から相談体制の充実、公的シェルター整備までさまざま。犬猫の多頭飼育崩壊が後を絶たない現状も背景にあるとみられるが、それらが着実に実行され、無責任な飼育放棄や殺処分が無くなることを願う。

 私事で恐縮だが、本日から子犬を引き取ることになった。2キロに満たない黒毛のミックス。多頭飼育の現場からの保護犬で近親交配の可能性がある。保護団体などの手で目のけがは治療済みだが、頭が少しはげている。何らかの病気に苦しむ日が来るかもしれない。小刻みに震える温かい命の塊を抱っこしていると涙が出そうになる。どれぐらい大きくなるかも分からずちょっと不安だが、たくましく育ってくれると信じている。

 以前、妻が譲渡会で見初めて連れ帰った当時生後数カ月の犬が昨年12月、12年の生涯を閉じた。家族はショックでもう犬は飼わないと口をそろえていたが、縁あって再び里親になれることを幸せに思う。コロナ禍の長期化で、生活に癒やしを求めてペットを飼う人が急増している。その陰で貴重な時間を削り、無償で地道な保護活動を続ける方々には頭が下がる。各党が声高に訴える安心で安全な社会の実現には、脱民間ボランティア任せを含めた動物愛護政策の充実も欠かせない。(輝)

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