北海道菊卓会(泉野小2年)藤田小百合 飛躍に期待-卓球・年代別日本代表選考合宿に参加

北海道菊卓会(泉野小2年)藤田小百合 飛躍に期待-卓球・年代別日本代表選考合宿に参加
全国の精鋭が集った合宿に参加した藤田(写真は7月の全国選手権)

 苫小牧市の卓球チーム、北海道菊卓会に所属する藤田小百合(泉野小2年)が、9月にジップアリーナ岡山=岡山市=で開かれた2021年度男女ホープスナショナルチーム(HNT)選手選考合宿に参加した。代表入りは逃したが、将来有望な全国の同年代選手と切磋琢磨(せっさたくま)する中で飛躍のヒントをつかんだ。「うまくなるためにもっと努力したい」と日々の練習にも熱が入る。

 HNT選手選考合宿は、日本卓球協会が主に小学年代の日本代表を決定するため毎年実施している。3日間で実戦形式を通じた卓球技術のほか、学力や基礎体力もテストしてランキング化。総合ポイント上位2人が代表となった。

 藤田は7月に神戸市内で行われた全日本選手権女子バンビ(小学2年生以下)の部ベスト16の実績を買われ、精鋭15人が選出された同部の合宿に挑んだ。

 総当たり戦は1勝13敗の最下位。卓球歴1年ほどの藤田に比べて3、4歳からラケットを握る他選手は強かった。全日本選手権2位の祢屋楓(ねや卓球クラブ)、3位の土田莉暖(新山スポ少)とはフルセットの接戦を演じたが、「後半にミスが少ない」両者に逆転負け。追い込まれても動じない集中力の高さに驚かされた。

 ただ、国語と算数2科目の学力テストは堂々の1位。握力、立位体前屈、機敏性を測る体力テストでは5位とそれぞれ好成績を挙げて健闘した。

 合宿参加後は「集中力と体力が大事」と卓球台の左右に打たれたボールを繰り返し返球する多球練習など、地道でつらいトレーニングを自らの意志で選択。「強くなると思えば、つらくてもできる」と頼もしい。

 11月には全国ホープス選抜大会兼東アジアホープス日本代表選考会の北海道代表選考会(士別市)出場を控える。勝ち上がれば、再び全国クラスの舞台で腕試しができる。1学年上の3年生と対戦することになるが、「優勝したい」と意気込んだ。

 指導する菊池吉幸代表は「合宿に参加して新しい目標ができたことで、一層卓球に打ち込む姿勢が出てきた。卓球歴が長い同年代にも十分近づくことができる逸材」とさらなる成長を楽しみにしている。

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