JR苫小牧駅南口の旧商業施設「駅前プラザエガオ」が2014年8月の閉鎖から7年以上放置されている問題で、苫小牧市は2日、「旧サンプラザビルについて」と題する項目を市の公式ホームページ(HP)に創設した。「長きにわたり市民の皆さまに心配をお掛けしながら、いまだ解決に至る道筋を示すことができていないことを深くおわび申し上げる」と陳謝したが、「今後の方針」では「敷地の権利集約に向けて抜本的な解決を図るべく、裁判外での話し合いを進めていく」と従来の考えを繰り返すにとどまった。
市は「はじめに」で、HPでの掲載に至った理由を説明。今年6月、市に賠償金の支払いを命じる敗訴判決が確定したことを受け、「一つの区切りを迎えたことから、経過を広く市民に知らせることにした」とし、(1)旧サンプラザビル(旧エガオビル)の経過(2)サンプラザの破産手続き(3)訴訟(第1審)(4)控訴(第2審)(5)今後の方針―の5項目に分け、詳細を掲載した。
この中で市は、サンプラザの破産手続きの過程で、公共的見地から複雑な権利関係を克服し、ビルの廃虚化を阻止するよう保全管理人から要請を受けたため関わったと経過を説明。しかし、土地の一部を所有する1社が建物を所有する市に損害賠償を求めて提訴した。控訴審では和解協議も行われ、非公開だった協議内容の一部をHPで明らかにした。結局、和解協議は打ち切られ、市が賃料相当分の賠償金を支払う判決が確定した。
今後の方針では、同ビルを含めた駅前の再整備について、「権利を集約した上で、ビルの解体を条件に適切な土地利用計画を示した公募選定者に無償譲渡する方針で、民間事業者からの提案により跡地利用に道筋をつけたいと考えている」としている。
市まちづくり推進室の柴田健太郎室長は、市議会で説明責任を求める意見が出されたほか、「(問題や市の対応が)分かりにくいとの指摘があり、市民にできるだけ分かりやすく説明すべきと考えた」と話している。
















