NHKEテレの子育て番組「すくすく子育て」アドバイザーなどで知られる恵泉女学園大学(東京)学長の大日向雅美さん(71)が3日、苫小牧市民会館小ホールで講演した。大日向さんは「『老若男女平等参画』で子育てを地域で支えて」と呼び掛け、市内の母親ら約80人が耳を傾けた。
市が主催。17日に8周年を迎える苫小牧市男女平等参画都市宣言の記念事業。
大日向さんは40年以上にわたり、母親の育児ストレスや育児不安を研究し、地域で子育てを支援するNPO法人あい・ぽーとステーション(同)代表理事などを務めている。この日は「家族だけではなく地域で支える子育て」をテーマに講演した。
大日向さんは「コロナ禍で『子育てはお母さんがやりなさい』というムードが広がった」と残念がり、「母親が自分の時間を持てて、一人の大人として息を吹き返せるよう、地域みんなで支えて」と強調。一時保育の積極的な活用や信頼できる人への協力依頼など、母親が孤立しないように心掛け、子育てを支える輪を広げるよう訴えた。
全国で右肩上がりの児童虐待相談対応を取り上げ、「要保護、要支援は関係機関の対応だが、グレーゾーンは地域で考えられる」と指摘。「『子どものために』としつけを正当化することで反省の気持ちを失い、坂を転がるようエスカレートする。誰もがしてしまう可能性があり、だからこそ親の悩みや苦しみを、地域で理解、共感し、守ってほしい」と呼び掛けた。
















