総合木材業のイワクラ(苫小牧市晴海町)は、胆振東部地震で発生したエゾヤマザクラの倒木を使った薫製用スモークウッド「燻助」を開発した。木を破砕したときに出る細かい粉に強力な圧力をかけて棒状にした。えぐみを抑え、誰でもおいしい薫製を作ることができる。インターネットサイト「Makuake(マクアケ)」で購入の申し込みを受け付けている。
同社によると、2019年に販売を開始したスモークチップに続く商品。コロナ禍で自宅やキャンプ場で薫製を作る人が増え、低い温度でいぶすことができるスモークウッドの需要があることから開発を進めた。
使用したのは震災で倒れた胆振東部3町のエゾヤマザクラ。開発期間は約2年で、最初の半年は構想を練り、最適な圧縮率や粒の形状を知るため、何百回も試作を繰り返した。スモークチップを破砕した時に出る粉に圧力をかけて棒状にするが、エゾヤマザクラだけでは固まらず、植物由来の粉末を加え、製品化に成功した。
スモークウッドの定価は3本462円。エゾヤマザクラは他の樹種に比べタールが少なく、いぶしすぎによるえぐみを抑えられるという。1本(60グラム)で1時間半燃え続ける。サーモンやゆで卵、加工品などさまざまな食材に活用できる。全国に広く知ってもらうためマクアケの応援購入サービスを利用した。
マクアケでは、スモークウッドのほかスモークチップなども加え、2455~7355円で3種類の商品を用意した。2022年1月19日まで購入の申し込みを受け付けている。目標金額は20万円。これまで約14万9000円(5日時点)分の予約が入った。商品は22年2月から発送する。胆振東部地域の森林の再生、持続可能な森づくりに役立ててもらおうと、売り上げの一部を胆振林業青年部(苫小牧市)に寄付する。
同社の担当者は「ゼロからのスタートだったが製品ができた。今後、自社のオンラインショップでも販売したい」と話した。
















