苫小牧市内の小中学校が10月上旬から順次、タブレット端末を用いた各家庭でのオンライン学習を試行している。非常時を想定した取り組みだが、既に実施した児童生徒たちからは「紙で出される宿題よりも、学習意欲が湧く」といった声も。市教育委員会指導室は「成果と課題を踏まえ、幅広い学習にタブレットを生かしていきたい」と話す。
タブレットは、校内での使用が基本だが市教委は新型コロナウイルスの感染再拡大など非常時に備え、市内全39小中学校に対して来年3月中旬までに児童、生徒のタブレットを用いた家庭学習を試みるよう通知している。
適切な利用を促すため、学校から貸与する端末は子ども同士のチャット機能を制限するほか、午後8時から翌日午前6時まではネットにつながらない設定にしている。
通信環境が不十分な家庭については、小型で持ち運び可能な「Wi―Fi(ワイファイ)」通信端末を貸し出しており、各校1~70件ほどの申し込みがあるという。
勇払小学校(森晶子校長、児童数56人)は10月22~24日、全校児童にタブレットを貸与。2年生10人にはオンライン上のAI型ドリルで、算数の選択式問題を宿題にした。島田柚稀君(8)は「教科書だけの授業や紙で出される宿題よりも楽しくできる」と語った。
担任の手塚深結教諭(29)は同月22日の授業終了後、「タブレットは(中で揺れにくい)ランドセルの背中側に入れて」と破損防止も指導。児童たちは「荷物がいつもより重い」と口をそろえながらもうれしそうだった。
低学年児童にはネット接続のサポートも必要とみて、保護者向けの説明文を電子メールで送付。通信上の問題が生じれば、個別に対応している。
ウトナイ中学校(中川恵介校長、生徒数385人)も10月26日~11月1日に各学年で自宅へのタブレット持ち帰りを試行。2年生は、選択・記述式の英語の問題に臨んだ。
「ネット接続は自力ででき、(タブレットの方が)課題に取り組む意欲が湧く」と斎藤あいなさん(14)。一方、渡辺佑輔さん(14)は「十数分の使用で目が疲れてしまった。操作は簡単だけど、長時間は難しい」と述べた。
青木一茂主幹教諭(42)は「今回の取り組みをしっかりと振り返り、今後のタブレット活用の検討材料にしたい」と話した。
















