子どもを虐待から守るシンポ 地域全体で守り育てる-苫小牧市

子どもを虐待から守るシンポ 地域全体で守り育てる-苫小牧市
地域全体で子どもを育てることの大切さを訴えるシンポジストら

 児童虐待のないまちづくりについて考える苫小牧市主催の「子どもを虐待から守るシンポジウム」が6日、市民会館で開かれた。虐待問題に関心を寄せる市民や日頃から子どもと接している人など約50人が来場。パネルディスカッションや基調講演を通じ、一部の専門家に頼り切るのではなく、地域全体で子どもを守り育てる重要性を再確認した。

 今年1月に施行した市子どもを虐待から守る条例に基づく初の啓発事業。オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、オンラインでの参加申し込みも約70人に上った。

 パネルディスカッションは、児童虐待や子育て支援研究が専門の札幌国際大学の品川ひろみ教授をコーディネーターに迎え、市内で虐待問題に対応している3人がシンポジストとして登壇。市立病院小児科の木原美奈子医師は、妊娠中からの支援の大切さを強調。虐待予防の観点から、同条例にも妊婦に対する必要な支援を行うという条文が盛り込まれていることを指摘した。

 また、室蘭児童相談所苫小牧分室の板橋潔分室長は、今年1月の同分室の開設で、迅速な対応が進められていることを説明。市民生委員児童委員協議会の松村順子会長は「子育て世帯を地域から孤立させないよう、温かい目と関心を持って」と呼び掛けた。

 このほか、子どもの虹情報研修センター(神奈川県)の川崎二三彦センター長による講演も実施した。事前に収録された動画を上映する形式で、川崎センター長は虐待や経済困窮といった問題を抱えた家庭に、多様な関係機関がそれぞれの専門性を最大限に生かして関わった事例を紹介。「役割分担は言われてするものでなく、自らの役割をどう発揮するか各自が考えるべき」と主張した。

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