「命と平和の鐘」設置を、市民団体が市に要望書署名

「命と平和の鐘」設置を、市民団体が市に要望書署名
要望書を提出する出雲路共同代表(左から2人目)と森山共同代表

 苫小牧市の市民団体「命と平和の鐘設立を願う苫小牧市民の会」は17日、市に平和な社会を願うシンボルとして鐘のモニュメント設置を求める要望書を提出した。共同代表の出雲路英淳さんは今年4月の団体発足以降に、5682筆の署名と設置のための寄付金101万8000円が集まったことを岩倉博文市長に報告し、「ぜひ実現を」と訴えた。

 同会は公共施設などに鐘を設置し、訪れた人が自由に鳴らして平和を願う環境をつくろう―と4月1日に発足した。共同代表は陽願寺(矢代町)の住職出雲路さんと市文化団体協議会前会長の森山弘毅さんで、メンバーは15人。

 市非核平和都市条例の制定から20年を迎える2022年中の実現を目指し、文化団体や女性団体、遺族会などに働き掛けて署名と寄付を募ってきた。この日は共同代表の2人と事務局の石塚茂子さん、榎戸克美さんの計4人が市役所を訪れた。

 森山共同代表は市内外のさまざまな人から趣旨に賛同する声が寄せられており「非核を願う条例を制定するまちを誇りに感じ、行動してくれた人もいる」と強調。「コロナ下でもこれだけ多くの協力が得られたのは、鐘を望む市民の熱意の表れ」と話した。

 石塚さんは戦争を経験した高齢者のみならず、子どもや育児中の親など若い世代も関心を寄せ、積極的に署名していることに触れ、「未来を開く鐘として実現させたい」と語った。

 木村淳総合政策部長は中学生の広島派遣や平和祈念式典、原爆パネル展といった市が進めている平和関連の事業を紹介した上で、平和と鐘の設置については「現段階では具体的な内容を示すことはできないが、機運の醸成を見極めた上、検討する必要性があると認識している」と語った。

 岩倉市長は「恒久平和を願わない人はおらず、次の世代に何を伝えるべきか、真剣に考えるべき時に来ている。実のあるものにするため、しっかりと検討したい」と述べた。

 同団体は今後も署名活動と、設置費用として市に寄付するための募金活動を継続する。

 問い合わせは石塚さん 電話0144(34)0360または榎戸さん 同0144(35)0234。

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