穂村さん「言葉」の変化語る 市立中央図書館で講演会

穂村さん「言葉」の変化語る 市立中央図書館で講演会
言葉をテーマに講演した穂村さん

 苫小牧市立中央図書館は20日、札幌市出身の歌人・穂村弘さん(59)の講演会「ことばの不思議」を開いた。市民ら約40人が、ユーモアあふれる話術を楽しんだ。

 4月に図書館条例施行70周年を迎えた同館の記念事業。穂村さんが日常生活で見聞きして印象に残った言葉について、自らの感性を交えながら解説した。

 カレーライスを「ルーカレー」、おとといを「おとつい」と言う例に触れ「代表して存在している言葉が変化すると、違和感でパラレルワールド(異世界)にいるような気持ちになる」と会場の笑いを誘った。

 炭酸飲料のキャッチコピーが時代を追うごとに「飲みましょう」から「心が求めている」などと実体の無いものへと変化していることについて「資本主義化に伴い、売り手がわれわれの心に訴え掛けようとしているのでは」と分析した。

 講演会の後半は、複数の歌人の「家族」をテーマにした短歌を解説。「家族というものには外部の想像を超えた習慣・決まり事があり、テーマとして非常に面白い」と語った。

 穂村さんは1990年に歌集「シンジケート」でデビュー。短歌のほかエッセイや評論、絵本などでも活躍し、第44回短歌研究賞、第19回伊藤整文学賞評論部門、第33回講談社エッセイ賞などを受賞している。

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