苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)の夏ホッキ漁は今季、1キロ当たり平均卸売単価が前年比24円増の443円で取引された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、価格は前年に続いて低迷しているが、11月は同518円で取引されるなど回復の兆しも。12日に漁獲ノルマ425トンを達成し、漁業者は端境期を利用して資源増強に取り組み、12月1日予定の冬漁スタートに備えている。
苫小牧漁協のホッキ漁は、資源管理を徹底しながら、7~11月に夏漁、12~翌4月に冬漁を展開する。今季の年間漁獲予定量は823トンに設定し、このうち夏漁は漁船17隻・漁業者46人で、漁獲425トン。7月1日に漁が始まり、今月12日にノルマを達成した。同漁協は「ホッキ資源は潤沢。漁も順調だった」と総括する。
一方、ホッキ価格はコロナ禍の影響を受け続けており、コロナ流行前の2019年夏の1キロ平均単価482円と比べ、1割弱下回る厳しい状況。9月には今季底値の374円を記録した。18年以前の夏漁は同500~600円台で取引されていたとあり、同漁協は「前年からコロナの影響で、価格は苦戦している」と嘆く。
ただ、同じくコロナの影響を受けた20年と比べると回復傾向。20年は11月以降の感染再拡大に合わせ、年末に向けて価格が下落したが、今年は9月末で緊急事態宣言が明け、10、11月とV字回復。特に11月は月別平均単価が518円と、13カ月ぶりに500円台を記録した。「前年のような休漁対策をせずに乗り切ることができた」と話す。
今月13日以降も漁業者は船を出し、移植放流や老齢貝の間引きに取り組む。漁場ごとの資源状況を確認しながら、年齢の若い貝を移し替えたり、大きくなり過ぎた高齢の貝を引き上げたりと、漁場の新陳代謝を促している。同漁協は今年取得した水産エコラベルの国際認証「マリン・エコ・ラベル」のバージョン2を活用するなど、ブランド力アップにも力を入れる考えで、「『第6波』も心配されるが、やれることをやっていく」と強調している。
















