駒大苫小牧高校美術部の3年生佐藤結さん(17)の油彩画「幽玄」が、第22回高校生国際美術展(美術の部)で佳作に入選した。口に手を当て、じっと見詰める女性の人物画。佐藤さんは「今までの努力が実り、すごくうれしい」と笑顔だ。
絵は、F50号(縦116・7センチ×横91センチ)。人物を描くことが多いという佐藤さんは、以前からモデルに起用したいと思っていた同部の一つ上の先輩をデッサンした。「優しくて格好良いところが魅力」と言い、「先輩らしさが出るよう透き通るようなどこか温かみのある絵にしたい」と作品の雰囲気のみを本人に伝えて描いたという。
通常は3カ月程度で仕上げるが、新型コロナウイルス流行に伴う部活動自粛などで、完成までに6カ月を費やした。先輩たちに構図や色の塗り方などを学びながら制作。肌の質感や影にこだわって色を調整した。
完成後、絵に「言葉では表せないような神秘的な深さが出たため、見た人にいろんな想像をしてほしい」と「幽玄」と名前を付けた。
佐藤さんは、佳作入選に「驚きが大きかった」としながら「これまでで一番いい出来の絵だったので良かった」と話す。
来年2月に開催予定の21歳以下の公募展「道展U21」に向けて新たな油彩画を制作中で、「高校生活最後の絵なので楽しみたい」と語る。4月からは札幌市内のイラストの専門学校に通う予定で「将来はイラストレーターになりたい」と目を輝かせた。
高校生国際美術展は世界芸術文化振興協会(東京)が主催。高校生の豊かな才能の育成と国際的な親睦、交流を深めることを目的に実施しており、世界各国の高校生が応募する。
今年の美術の部の応募総数は1397点で、チャールズ皇太子賞や優秀賞などを150点、佳作151点を選出。6月末に審査結果が公表されこのほど、作品が各作者の手元に戻った。同部は1~3年生18人が所属しており、部員の佳作入選は2年連続。
















