昼から降り始めた雨が夕方に上がって、夜にみぞれに変わった。まるで山下達郎さんの名曲「クリスマス・イブ」の歌詞のような日に、札幌・大通公園で「ホワイトイルミネーション」が始まった。コロナ禍で飲食物の販売はないが、昨年より光のシャワーがきれいに見える。このイルミの期限を当初のクリスマスから延長して連動させ、来年2月に「さっぽろ雪まつり」を2年ぶりに開催することも決まった。「第6波」の懸念は消えないが、少しずつ日常を取り戻す試みが続く。
そんな初冬。立憲民主党代表選の地方遊説が先日、札幌にやって来た。街頭演説会、公開討論会、共同記者会見で、4人の候補の主張をじっくり聴いた。
一番訴えたい政策に逢坂誠二元首相補佐官は「教育」を挙げ、小川淳也元総務政務官は「公助を整える」、泉健太政調会長は「若者支援」、西村智奈美元厚生労働副大臣は「理不尽をなくす」と主張。最大の焦点となる来夏の参院選における共産党との野党共闘の1人区については「1対1の構図に持ち込まないと勝負にならない」「一本化していく努力は必要」など4候補とも大きな差はない。
衆院選敗北の責任を取って創業者が退場。事実上の首相を決める権力闘争の自民党総裁選とは異なり、党立て直しを目指す野党第1党の党首選。政策の底流はほぼ変わらないと感じた。一般党員も参加した選挙戦はあすが投開票日。新代表の下、再生への第一歩を踏み出す。(広)









