苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)の秋サケ定置網漁の今季の漁獲量はわずか149トンで、胆振海区漁業調整委員会に記録が残る1997年以降で最少になった。「記録的な不漁」と称された前年を約7割も下回り、同漁協は「こんなに厳しい漁は記憶にない」と嘆いている。
同漁協と同委員会によるまとめ。苫小牧は定置網5カ統の権利で、漁期は9月1日~12月3日。今季は11月29日に水揚げを終了し、同30日までに沿岸から定置網を撤収した。操業は例年50日間を超えるが、今季は49日間にとどまった。
不漁傾向になる前の2015年まで、漁獲量は年間1000トン超えを誇ったが、今季はまさに桁違いの不漁。9月中旬に前年実績を上回ったが、基本は著しい低迷傾向が続いた。とりわけ漁最盛期の10月以降は壊滅的で、前年比69・11%(335トン)減だった。
一方、1キロ当たりの卸売平均単価は同89円増の905円と、2年連続で上昇した。直近10年間では、全道で記録的な不漁だった17年の977円に次ぐ高値。不漁の長期化による品薄感が価格を押し上げ、中でも雌は高級魚のような取引となった。
ただ、漁獲量の少なさをカバーするまでには至らず、漁獲高は同65・73%(2億8123万円)減の1億4659万円。同漁協は「このままでは漁業者の生活にも影響が出る。来年以降は資源が回復してほしい」と願っている。
















