今年度、タブレット端末を用いた自宅でのオンライン学習を試行している苫小牧市内の小中学校。教諭と生徒が画面上で互いの顔を見ながら「朝の会」や学活に臨むなど、タブレットの新たな活用方法について模索が続く。
市教育委員会は新型コロナウイルスの感染再拡大などの非常事態を想定し、オンライン学習を試験的に取り入れるよう各校に通知。具体的な実施内容はそれぞれに委ねている。
児童・生徒は学校にあるタブレットを持ち帰るなどし自宅から、担任教諭は教室からオンライン接続する。
暴風予報のため、市内全小中学校が臨時休校となった1日、明野中学校(山岸弘昇校長)では、通常の登校日と同じ午前8時20分から、1年生83人を対象にオンラインで朝の会を開いた。
このうち、1年1組の生徒たちは担任の小笠原恒教諭(29)が点呼を取ると手を挙げたり、振ったりして元気に反応。張間香里さん(13)は「自宅なのでマスク着用や人との距離を気にしなくてもよく、ストレスがない」と笑顔だった。「オンラインでも朝の会でやろうとしたことはスムーズに行えた」と小笠原教諭。他のクラスでは映像がうまく流れないといったトラブルもあり、同校は今後解決策を練る。
緑陵中(荒川歩校長)は同日、3年生81人を対象に、「オンライン学活」を実施。3組の教室では、担任の國分周後教諭(50)が出欠確認後、不要不急の外出を避け、自宅で受験勉強などに励むよう呼び掛けた。
普段は、全員マスク着用で学校生活に臨んでいるがこの日は生徒たちの素顔を見られ、「新鮮だ」と國分教諭。山際心愛さん(15)は「先生の声が部分的に途切れてしまうところもあったけど、文字入力などで質問できるから便利」と話した。
澄川小学校(前田直樹校長)は10月中旬、児童たちを普段よりも早く帰宅させ、2~6年生にオンライン授業を実施。6年2組は約30人が5時間目に相当する時間帯、漢字学習に励んだ。
教諭は児童にノートをカメラに近づけさせ、それぞれがきちんと書けているかを確かめながら丁寧に授業を進めた。目立ったシステムトラブルはなかったが、担任の坂井弘教諭(43)は「個別の支援や指導に難しさを感じた」と振り返る。
市教委は今後、各校からのオンライン授業実践報告を整理し、情報共有を進めたい考えだ。
















