苫小牧市内の公共施設でインターネット通信環境を拡充する動きが広がっている。新型コロナウイルスの流行で、オンライン会議の開催などネット利用のニーズが増えていることが背景にある。市民会館は先月から大ホールのネット環境も整備し、コンサートなどのライブ配信もできるようにした。
公共施設は昨年以降、緊急事態宣言の発令で臨時休館したり、利用を制限したりする時期がたびたびあり、特に貸し室業務で苦戦を強いられている。その起死回生策として、ネット環境の充実に努めている。
苫小牧市民会館(旭町)は臨時休館の期間が長く、2020年度の利用者数は前年度比11万1612人減の3万4354人。一方で、2階会議室のLAN(構内通信情報網)利用は、年間10件台しかなかったのが、20年度は44件まで急増。これを受け今年4月から1階会議室と3階小ホール、11月からは1630席を有する大ホールでも無線、有線問わずネット利用できる環境を整えた。
11月6日には、最大450人収容の3階小ホールで子どもの虐待予防をテーマにした市主催のシンポジウムがあり、来場者約50人を入れながら、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」でも配信した。オンラインへの事前申請は約70人に達したが、配信はスムーズに行われた。同館の担当者は「大ホールのライブ配信も可能になる。IDやパスワードは申請のたび伝える仕組みにし、セキュリティーにも配慮している」と利用者増に期待を寄せる。
ネット環境の整備は他の施設も力を入れており、市民活動センター(若草町)は20年度、2階研修室と3階会議室をWi―Fi(ワイファイ)対応エリアに加えた。今年度も予算状況を見た上で、利用者の声を聞きながら拡充を検討する。文化交流センター(本町)も6月までに、全階でワイファイ利用ができるよう整備し、▽1階多目的ホール▽2階講習室▽4階視聴覚室―の3室は有線LANも8月から使えるようにした。11月のカラオケ大会では、多目的ホールで歌う出演者の映像を会場ロビー内のテレビから配信した。
















