帝国データバンク札幌支店は、2021年の道内企業の「後継者不在率」動向調査結果を発表した。不在率は前年比1・4ポイント減の71%となり、4年連続で低下した。ただ、全国平均(61・5%)を9・5ポイント上回り、全国9地域中では最も高い水準で推移。都道府県別では山口県と並び、全国で4番目に高い不在率となっている。
地域の経済や雇用を支える中小企業は近年、後継者が見つからないことで事業が黒字でも廃業を選択するケースも出ている。道内では後継者難関連の倒産も今年に入り累計で23件(1~10月)発生し、13年の集計開始以降、年間最多で推移している。
道内の後継者不在率の年代別では、「70代」が唯一前年から低下したものの、全ての年代で上昇した。特に「80代以上」は0・8ポイント上昇し44・7%となり、全国平均(29・4%)を15・3ポイントも上回っている。
業種別の後継者不在率では、「サービス」が74・8%で最多。以下、「不動産」が74・2%、「建設」73・9%、「小売り」71・7%、「運輸・通信」69・8%の順。最も低かったのは「製造」で65・1%だった。
事業承継動向では、「同族承継」の割合が前年から6・1ポイント上昇して39・8%で最多。一方、血縁関係によらない役員などを登用した「内部昇格」は4・7ポイント減の32・5%にとどまった。また、買収や出向を中心とした「M&Aほか」の割合は0・8ポイント上昇して19・2%となった。
後継者候補については、「子供」が47・8%で最も多い。前年から3・2ポイント低下したが、全国平均(38・5%)に比べ9・3ポイント上回っている。これに続く「非同族」は3・3ポイント上昇して35・5%だった。
調査は、同社のデータベースを基に事業承継の実態に関して分析可能な道内企業1万565社を対象に後継者の決定状況などをまとめた。
















