「沼辺の会」が講話会 野生動物から地域の環境に理解 ヒグマの追跡調査紹介

「沼辺の会」が講話会 野生動物から地域の環境に理解 ヒグマの追跡調査紹介
地図と照らし合わせながら説明する青井名誉教授

 苫小牧の市民団体「沼辺の会」(菊地綾子代表)は5日、苫小牧市文化交流センターで講話会「『いきもの交差点とまこまい』で『生物多様性』について考える」を開いた。市民ら約100人が、地域の自然環境について理解を深めた。

 北洋銀行ほっくー基金の北海道生物多様性保全助成事業の一環で企画された。

 岩手大学の青井俊樹名誉教授は「トラジロウが教えてくれたこと」と題し、北海道大学苫小牧研究林長時代、4年間発信器を取り付けたヒグマ「トラジロウ」の追跡調査から見えた生活圏について紹介。動物のコリドー(通路)保全の重要性を、地図や実例と照らし合わせながら訴えた。

 ヒグマ学習センターの前田菜穂子代表は「石狩低地帯の南端・苫小牧の役割」と題し、約40年間勤めた登別クマ牧場での経験談を披露。揚妻直樹北大苫小牧研究林長は、苫小牧のシカやタヌキといった野生動物と生息環境のつながりについて語った。

 菊地代表は「近ごろは苫小牧でもヒグマの出没が相次いでおり、(講話会への)関心は高かったのでは」と話した。

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