市耐震改修促進計画の素案公表 大規模施設の目標値引き上げ

市耐震改修促進計画の素案公表 大規模施設の目標値引き上げ

 苫小牧市は8日、1981年5月以前の旧耐震基準で建設した施設や住宅の安全性向上を目指す「第3次市耐震改修促進計画(2021~25年度)」の素案を明らかにした。学校や病院、福祉施設など「多数利用建築物」の耐震化率の目標を95%超に引き上げ、そのうち2階以上、3000平方メートル以上の学校などより大規模な施設を新たに「耐震診断義務付け対象建築物」と位置付けた。道の計画見直しに伴う分類で、市内で該当するのは小中学校など20施設。住宅の耐震化の目標は95%と変わらず、耐震診断、耐震改修を補助する支援制度も継続する。

 同日の市議会建設委員会(池田謙次委員長)で公表した。

 耐震診断義務付け対象建築物は、小中学校17校と総合体育館、市民会館、高齢者福祉センターで、市民会館と総合体育館のみ「耐震性不十分」。民間施設に該当はない。

 住宅・土地統計調査による推計値で20年度現在、旧基準の「多数利用建築物」は275棟あり、そのうち「耐震性あり」が203棟で耐震率は88・6%。25年度の目標は、2次計画の95%から、耐震性が不十分な建築物を「おおむね解消」する95%超に引き上げた。

 住宅は2万400戸のうち「耐震性あり」が1万3000戸で耐震化率は90・6%。目標は2次計画と同じ「95%」に設定し、30年度には耐震性が不十分な住宅の「おおむね解消」を目指すとした。

 市の主な施策としては、木造住宅の耐震診断、耐震改修の補助制度や空き家対策の連携などを盛り込んだ。ただ、補助限度額10万円(補助率3分の2)の耐震診断と耐震設計、同60万円(同10分の3)の耐震改修の過去の利用が各1~2件と低調で、同委員会で改善を求める意見も出た。

 建築指導課の三上洋章課長は「利用状況を見ながら、市民により利用しやすい制度になるように検討したい」と説明。旧基準の建物は老朽化が著しい場合もあり、空き家対策担当の他部署と連携し、「建て替えや除却の促進にも取り組みたい」としている。

 計画素案は、胆振管内で最大の被害とされる石狩低地東縁断層帯南部地震の被害想定を示した上で、耐震化を働き掛けている。来年1月までパブリックコメント(意見公募)を行い、今年度中の完成を予定している。

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