苫小牧市内に店舗や工場を持つ企業で、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが進んでいる。太陽光パネルの設置やプラスチック原料の削減で、環境への負荷を軽減するとともに、事業活動の継続や社会貢献も目指す。
イオン北海道(札幌市)は今月下旬から、苫小牧市内のマックスバリュ沼ノ端店(北栄町)と弥生店(弥生町)でPPA(電力販売契約)モデルを導入する。北海道電力(札幌市)が事業者となり、店舗の屋根に太陽光パネル(沼ノ端店632枚、弥生店700枚)を設置。発電した電力をイオン北海道が消費し、活用する。
太陽光パネルの容量は、沼ノ端店が312・84キロワット、弥生店が346・56キロワット。両店舗で1年間に使用する電力の約20%を再生可能エネルギーで賄えるという。今後、他店でも再生可能エネルギーへの転換を進める方針で、同社は「事業活動で持続可能性を追求し、脱炭素化の実現に向けた取り組みを積極的に推進する」としている。
鉄筋コンクリート棒鋼などを製造する清水鋼鉄(千葉県浦安市)は、苫小牧製鋼所(苫小牧市勇払)で使用する検査証明書や納品書、請求書の電子化を9月から実施している。これまで出荷ごとに従業員が取引先へ書面を郵送していたが、省資源化や業務効率化を進めることでSDGsに沿った経営ができると判断した。
電子化で顧客からも「在宅でも対応ができる」「紙の管理や保管スペースが不要になった」など好評という。22年2月には製品に添付するラベルの原料について、従来に比べプラスチック使用量を50%減らし、厚さを33%薄くした物を採用する。同社は「環境負荷を軽減し、社会に貢献できる企業を目指して日々新しいことに挑戦する」としている。
苫小牧商工会議所の冨田聡子専務理事は「SDGsに取り組む会員事業所が増えている。企業によって取り組むターゲットは違うが、2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出ゼロ)にもつながる」と評価する。同商議所は市に対しても、脱炭素社会の実現に向けた施策の推進などを要望している。
















