【レーワルデン(オランダ)時事】カーリング男女の北京五輪最終予選は16日、オランダのレーワルデンで1次リーグが行われ、女子はロコ・ソラーレの日本がトルコに5―8で競り負けて6勝2敗で3位となり、3チームで2枠を争うプレーオフに回った。
日本は17日に2位韓国と対戦し、勝てば五輪出場が決まる。負けた場合は18日に最後の1枠を懸けて、4位ラトビアと当たる。スコットランドは1次リーグ1位となり、五輪出場枠を得た。
男子はコンサドーレの日本がイタリアに4―9で屈し、1次リーグ敗退が確定して五輪出場を逃した。最終戦ではフィンランドに2―8で敗れ、3勝5敗の6位で終えた。
ダークホースに苦杯
▽…五輪切符に王手をかけて迎えた1次リーグの最終戦。ロコ・ソラーレの日本女子は、強豪のスコットランドと韓国を破ったダークホースのトルコに苦杯を喫した。
曲がりにくいアイスで精度はわずかに狂った。好機をつくりかけても、力強いテークショットで石をはじき出される。不利な先攻で迎えた3―2の第7エンド。最終投で藤沢が手前側の石の裏にドローを隠し切れず、相手に円内の2個をはじき出されて3失点。藤沢は「ミスが多かったわけではなく、相手に良いショットが多くて我慢し切れなかった」と素直に認めた。
勝てば五輪出場が決まった一戦を落としても、悲観する様子はない。試合後はすぐに、プレーオフの韓国戦に向けて話し合いを始めた。藤沢は「内容は悪くなかった。ここまできたらベストパフォーマンスをするだけ」。この試練を乗り越えられるか。
男子 五輪の夢消える
▽…1次リーグの最終戦を残して、無情にも北京五輪の夢は絶たれた。コンサドーレの日本男子のメンバーはイタリアに敗れ、がっくりと肩を落とした。その後、他チームの結果を受けて敗退が決まった。
勝てば望みをつなげた崖っぷちの一戦。相手の精度が高く、じわじわと引き離された。「シンプルに強いゲームをやられた。大事なところを押さえられず、精度の差が出た」。松村は悔しそうに振り返った。
2018年平昌五輪で、SC軽井沢クが長野大会以来20年ぶりに大舞台を踏んだ日本男子。コンサドーレは世界ランキングでは出場9チーム中、最上位だったが、後半エンドに大量失点して接戦を落とす試合が目立ち、雰囲気は重くなっていった。
平昌銅メダルの女子に負けじと存在感を示したかったが、初の2大会連続出場はならなかった。厳しい現実を受け止め、26年に向けて出直しを図る。

















