苫小牧市民有志でつくる「戦争に反対する市民行動・苫小牧会議」(川上一代表)などはこのほど、市文化交流センターで「道警ヤジ排除事件」をテーマにした講演会を開いた。約60人が「声を上げただけで排除された」と語る2人の主張に耳を傾けた。
講演したのは、2019年7月の参院選で、当時の安倍晋三首相が札幌駅前で街頭演説中、やじを飛ばしたために道警の警察官に排除されたと訴える札幌市の団体職員大杉雅栄さん(33)と桃井希生さん(26)。違法に排除されたとして、それぞれ道警に損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こしている。
講演では、当時の状況や表現の自由について語った。大杉さんは「やじは表現の自由の一部で主権者として声を伝える『政治参加』の一手段。公共空間は多様な意見を持つ人が行き交う場所であり、警察が異論を排除するのはおかしい」と話した。
大杉さんが排除されるのを見ていた桃井さんは「排除されたことで『怖い、不当だ』と思うと同時に『日本はこんな国なのか』と受け入れてしまう気持ちもあった」と葛藤したことを明かし、「自分も声を上げなくては1人の変な人が排除され、何も無かったことにされる」と心情を語った。
主催者の川上代表(69)は「おかしいと思うことには声を上げることが民主主義の原点。今後もこうした機会をつくっていきたい」と話していた。2人が求める訴訟の最終弁論は24日、札幌地裁で開かれる予定。
















