フィギュアスケートの坪井聖弥(北洋大3年)は11、12両日に帯広市で開かれた第77回国民体育大会冬季大会スケート競技会北海道予選会成年の部で優勝し、2年連続で国体(来年1月、栃木県)に出場する。「道代表として上位入賞を目指す」と抱負を語った。
坪井はショートで51.64、フリーで90.62で合計142.26の自己最高得点をマーク。フリーは約4年使用してきた楽曲「カルメン」から「ブエノスアイレス」に変更し、心機一転の演技を披露。「確実に国体出場を決めたい」とトリプルループなどのジャンプ技を盛り込んだ演技を着実にこなし、首位で国体切符を手にした。
140点台は一つの目標としていた数字だけに「成長できている」と実感した。それでも「150、160も出せるはず」とさらなる高みを見据えている。
今シーズンは徐々に調子を伸ばしている。10月に札幌市で開かれた2021東北・北海道選手権大会シニア男子で優勝。同月に東京都で開かれた東日本選手権でもショートで51.27をマークするなど健闘した。「東日本選手権のショートで51点台を出せたことが国体予選の自己ベスト更新につながった」と手応えを語る。
ただ、悔しさも残った。東日本選手権ではショートで5位につけたが、フリーでミスが目立ち、9位まで順位を落とした。全日本出場枠の7位以内にあと一歩だった。「全日本出場は大きな目標の一つ。来年こそ出場したい」と語った。
その悔しさを国体にぶつける。高得点をたたき出すためにスケーティングから見直しを図る。「一蹴りで大きく伸びるスケーティングで曲に合わせられるようにしたい」と話す。「体力不足もジャンプやスピンの質に影響したので、踊り込んでいきたい」と引き締める。
前回の国体は19位。今回こそは上位入賞を目標に挑む。「攻めの滑りをして少しでも上の順位に入りたい」と抱負を語った。

















